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Facebookキリストの手紙「Sさんの証し」

最近起きた嬉しい出来事。

小さい頃、クリスチャンの両親から聖書をプレゼントされた。
本は元々好きだったが、四人兄弟の末っ子に産まれ、お世辞にも裕福な家庭では無かった。
本は上の兄弟からのお下がりや、図書館。
自分の新品の本など持っていなかった。

両親は共働きで、社員寮で管理人兼、賄いを作る仕事をしていた。
聖書をプレゼントされた時、両親に言われた。
『父さんと母さんが、厨房でご飯を作る間、聖書を朗読して聞かせてくれないか?』
私の日課が始まった。
まだ幼い私には分からない意味が沢山あった。
私が疑問を投げ掛けると、親は決まって『自分で調べて、御言葉を自分自身のものにしなさい』
両親が大事にしている、聖書に関する資料や文献を貸してもらい、分からない漢字や言葉は、辞書で調べた。
辞書を調べても載っていない言葉は、両親が分かりやすく教えてくれた。
土日や祝日の、社員寮の賄いを作る仕事が無い日以外、毎日聖書を朗読した。
私が両親からもらった聖書は、余白にびっしりメモが書かれ、ボロボロになってしまった。

私が中学に入る前に次男が犯罪を犯し逮捕され、中学2年の時に三男も犯罪を犯し逮捕された。
産まれた時から教会に通い、家族全員クリスチャンだった私達はバラバラになった。
私は両親を悲しませたくない一心で、一生懸命良い子でいようと努力した。
だけど、ある事がきっかけで、私の両親への反抗心が爆発した。
教会へも行かなくなり、多分非行の度合いは、兄弟で一番ひどかった。
高校に入ると同時に家出し、学費を稼ぐ為に年齢を偽って、夜の仕事をしていた。
だけど、家出する時、親からもらった聖書は、置いていけなかった。
23の時に、今住む家に越してきた。
それまで同棲していた彼女と別れたからだ。
引っ越しのドサクサで、大事にしていた聖書を失くしてしまった。
仕事で疲れた時も、人間関係で悲しい想いをした時も、小さい頃から私を支えてくれた聖書を・・・。

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一昨年、両親が交通事故で他界した。
兄弟二人は、両親の葬儀にも来なかった。
一番上の姉と両親の遺品を整理していると、両親の聖書が出てきた。
私が失くした聖書と同じように、手書きで沢山メモが書かれていた。
ボロボロで、色褪せた聖書からは、両親のクリスチャンとしての生きざまが伝わって来るようだった。
姉も私と同じように本が好きだったが、最初に両親からもらったプレゼントは聖書だったと、泣きながら話していた。
後日見せてもらった姉の聖書も、両親や私の聖書と同じようにボロボロで、色褪せていた。

つい先日、両親の命日だった。
今日、今の家に引っ越す時、あまりにも多い私の本を整理する為に引き取りをお願いした古本屋から連絡があった。
引き取りをお願いした本の中に、聖書があったがボロボロで売り物にはならないから、一冊10円のワゴンセール品で、店頭に並べていたと。
その聖書を買われた方が、古本屋に連絡してきたらしい。
『この聖書には、持ち主の方の愛情が溢れています。是非本人に返してあげて欲しい』と。

古本屋の主人は、聖書の中を見ておらず、外見だけでワゴンセールにしてしまったらしい。
聖書を持って古本屋を訪れた、20代後半の女性は、6歳くらいの男の子を連れていた。
古本屋の主人は女性から聖書を預り、中を見て、幼い私の拙いメモに驚いたと言っていた。
そして、何かの間違いで持ち込まれたのでは?
持ち主はこの聖書を失くして、困っているのでは?
そう思い、売り主の私に連絡をして来てくれた。

私は、聖書を買われた女性にどうしてもお礼が言いたく、古本屋の主人に私の連絡先を、その女性に渡してくれと頼んだ。
女性から連絡があった。
自分も私と話したかったと。
出来るなら、聖書に書かれた私のメモを写させて欲しいと。

その女性も小さい頃にクリスチャンの両親に連れられ、教会に通っていたらしい。
しかし、私と同じように、中学頃から非行にはしり、教会へも行かなくなり、親とも高校卒業以来会っていないらしい。
高校を卒業して付き合った男性は、ギャンブルと酒が好きで、産まれてきた息子にも、酒が入ると暴力を振るうようになったと。
最低限の身の回りの物だけ持って、息子を連れて家を飛び出して来た。
幼い子供の面倒を見ながら、昼夜関係なく働き、疲れ切っていた。
そんな時、近所の古本屋の前を通りかかり、ワゴンセールの中に、一冊の聖書を見つけた。
両親との幼い時の思い出が蘇り、金銭的に余裕の無い自分への神様からのプレゼントだと、10円でその聖書を持ち帰った。
家に帰り、読もうと思いページを捲ると、どのページにも拙い字のメモが。
きっと大切な物だったのではと、連絡をしようと思いたったのだと。

しかし、しばらく読むと、女性は自分の息子にも、聖書を読ませてみたくなった。
私のメモ書きは、子どもにも聖書の内容が少しずつ理解できるように、色々な事が書かれている。
息子に聖書をプレゼントして、このメモ書きを写させたいと思った女性。
しかし、一刻も早く持ち主に返してあげたいと思い、メモ書きを写すのは諦め、古本屋に聖書を持って行った。

自宅に帰る頃に古本屋の主人から電話。『持ち主(私)がお礼を言いたいと』
そこで私へ連絡して来て、メモ書きを写させて欲しいと頼んできたらしい。

明日、私の聖書を貸す為に、女性と私の家の中間辺りの駅近くにある喫茶店で会う予定だ。
私の頭の中には、自分のメモ書きの内容はほぼ全て入っている。
彼女は自分の息子へ、初めてのプレゼントで聖書を贈るだろう。
聖書を読む息子に、私の両親がしてくれたのと同じように、彼女が息子を見守れるように、私は、自分の拙いメモがいっぱいの聖書を彼女にプレゼントしようと思う。
私へ注がれた両親の愛と、困難な時に主が、彼女の手に私の聖書を取らせた奇跡に感謝しつつ。

Ecclesiastes 3:11
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。

神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。
しかし、人は、神が行われるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。

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たみ

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投稿者プロフィール

ブログ管理人
Facebookグループ・キリストの手紙 共同管理人。
プロテスタント教会所属 

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